■ まとめ: 築10年パルコン外壁補修工事
2006年に完成した家右衛門のパルコン。大成建設のプレキャストコンクリート住宅Palconジェニックの10年目、有償メンテナンスのまとめです。補修前の写真と補修後の写真でビフォー&アフターを比較します。単純ですがわかりやすいかと思います。
ただ、補修前の状態がさほどヒドイことになっていなかったので、補修の効果が伝わりにくい箇所もあるかもしれません。実際に壁に手を触れて白化を感じ、剥離の進行しているシールに触れてみれば現実味がありますが、21世紀になってもさすがに触感や質感はネットでは伝えられません。
以下、ざっとおさらいです。
# 正面最上部: 工事前 工事後 黒ずんだカビのような汚れ。白化してチョーキングマークも出ていました。
# 玄関上部: 工事前 工事後 塗装の傷みとコケが徐々に進行。シールの傷みも二階のほうが進んでいました。
# 北側シャッター周辺: 工事前 工事後 シールは良好でしたが、この壁面はカビとコケがいちばん目立ちました。
# 排気口と雨樋周辺: 工事前 工事後 雨樋も1階より2階の上部に劣化が目立ちました。
# バルコニー周辺1: 工事前 工事後 緑色のコケが進行中でした。どの程度までなら我慢できますかね?
# バルコニー周辺2: 工事前 工事後 北東側。我が家で最もコケがヒドイ箇所。シールの状態はさほど悪くありませんでした。
# 防水工事 陸屋根1: 工事前 工事後 防水性能は保持しつつも、多少汚れて色もあせはじめていました。
# 防水工事 玄関庇: 工事前 工事後 ふだんは見えない箇所なので、ここだけ工事せずに安くしてくれというわけにもいかず。
# 防水工事 ベントルーフ: 工事前 工事後 部分的なフクレの補修を含めて、今回の工事で保護層が厚くなりました。
# 防水工事 陸屋根2: 工事前 工事後 陸屋根のフチまわり。今回の工事で保護層が全体的に厚くなりました。
# 排気口のシール: 工事前 工事後 吸気口、排気口、サッシ周りのシールなど、多少の劣化と変色などが改善。
# 基礎補修工事1: 工事前 工事後 小さなクラックや小穴や汚れ変色など。ビームプロテクタで耐久性が上がります。
# 南壁面: 工事前 工事後 壁面塗装劣化と汚れ。2階から上はシール劣化が進行。基礎はビームプロテクター。
# バルコニー: 工事前 工事後 外面よりも内側と手すりのコケがひどかったのです。
# 基礎補修工事2: 工事前 工事後 正面のいちばん目立つ壁面。基礎は小さなクラックや小穴などを補修。
# サッシのシール: 工事前 工事後 汚れて変質劣化と収縮も多少ありましたが、工事後はスッキリしました。
# PC板間のシール: 工事前 工事後 シールの1階部分はこの程度ですが、2階より上には進んだハガレもありました。
南側と西側の壁面、とくに2階部分は比較的陽あたりが良いせいか、外壁塗装とシールの傷みも程度が他の方位と比べて進んでいる印象でした。対照的に北側と東側の壁面ではコケが多めに見られるものの、シールはさほど傷んでいないようにも思えました。陽あたりの影響は大きいのでしょう。
家右衛門のパルコンは2005年契約ですから、保証とメンテナンスは2000年以降2009年までの期間にはいるので10年おきの補償期間となっています。しかし最近の大成建設ハウジングのサイトを見ると、2010年4月以降に新築で契約したコンクリート系住宅は15年おきの有償メンテナンス工事になっているのです。そうなんです、最近は15年保証のスパンなんですね。
http://www.palcon.jp/for-the-owner/support-program/
建築材料の進化や工法の進歩もあるのでしょう。今まで建てられてきた全国数々のパルコンの防水や外壁塗装の平均的耐久性の実態が15年スパンへ伸びた理由でもあろうと想像します。みなさんのパルコンはけっこう長持ちしているのかもしれません。見方を変えれば、2006年完成の我が家のパルコンと2011年に新築されたパルコンとでは、さほど大きな違いは無いようにも思うのです。だとすれば、ウチのパルコンも屋根防水や外壁塗装が新築から15年ぐらい平気であっても不思議ではありません。
はっ! それなら、やっぱりあと5年待つべきだったかな!?
新築した当時は「15年ぐらい過ぎて雨漏りが始まってから補修工事してもいいカモ。」と楽天的でしたが、その後プライベートや仕事で様々な事があったせいか、早めの対処を考えるようになりました。病気で休職したり、2011年に大規模な地震を経験し、その後数年のうちに全国で大きな地震や台風が発生したことも大きいです。どうやら、ある日突然対処を迫られるというのが家右衛門は苦手なようです。クルマの維持管理もそうなのですが、タイヤの溝が減ったら早めに交換しましょうということです。近年の家右衛門は「未然に防ぐメンテナンスをする派」です。「発生してから対処する派」ではないと勝手に自覚しています。どちらが良いか悪いかではなく、スタンスといいますか、考え方、感じ方の違いかと思います。家右衛門はトラブルが発生したことで予定が狂うことを嫌います。予定外の手間暇が発生するだけでなく、ときに大小の犠牲を伴うかもしれません。時間はお金です。予定が狂うということは時間と労力の浪費に直結します。それに、人生の大事なイベントの最中にトラブルが発生して急遽仮住まいへ避難、なんてことになると気分も悪いでしょう。昼寝ですら邪魔されると家右衛門は気分を損ねまする。そもそもPalconにしたのは何事があっても動じないためなのですから。
さて、そんなワケで10年点検と10年補修工事が終わりました。記事もどうにかまとめました。ふぅ ....
今までの10年間は不思議なくらいトラブルは無く、快適で安心して暮らすことができました。努力もしましたが運も良かったのでしょう。
この先10年間も無事であることを願うのみです。
このサイトも今後は不定期に更新してまいります ... 。
記事: 2016年 10月 25日
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