■ 造作続き 壁断熱材 タルカス 屋根防水 外構打ち合わせ
2006.3.14(火)曇り
今日も現場へ。大工さんが1階で1名、2階に3名、合計4名体制で作業しています。
1階はひきつづき大和田獏の担当で、たった一人で間仕切り壁と格闘中。2階の3名はアンディ・ウォーホールと鳥羽一郎とローリング・ストーンズのキース・リチャードです。3人がかりで断熱材をPC壁に貼る作業をやっています。
合板の木片を壁材にあてがい、その上からコンクリート用の釘で打ち付けて壁材・コンクリート躯体間の接着剤が硬化するのを待つのです(次の写真)。クランプがかけられないのでこういった手法をとるようです。石膏ボードに発泡スチロールが重ねてあり断熱しています。コンクリートとあわせて遮音と段悦と蓄熱効果を持つわけです。一般の木造住宅では遮音と断熱・遮音には防湿シートやグラスウール、断熱材、メッシュなどがいくつも壁の層をなし、タッカーでバンバン!と壁の内外から打ち付けますがパルコンは単純です。最もシンプルな壁はコンクリートに約1cmの石膏ボードを貼るだけです(屋内区切り壁の場合)。
・大建の防音ドア.... の空き箱を見つけました。「SIII A01」中身はすでに室内に設置済み。
A防音クラスの防音ドアなので35dB仕様です。当初はS防音のドアを設定したのですがちょっと過剰かなぁ?と思って防音レベルをひとつ落としました。値段が全然違うのです。音はドアではなく窓やタルカスの通気孔、床などを伝って漏れるのであってドアだけを強固にしても意味がないのです。でもA防音ドアでもこの製品はパッキンがよくできているのでかなり効果があります。
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・近所の新築現場のいくつかで外構工事がはじまっています。作業員は多国籍です。他の建築現場でも外国人をよく見かけますね。皆さん明るく挨拶してくれます。トラブルを起こすとそれこそ「外交」問題に発展.....しないか。ウチの隣の建設地の外国人の作業員(黒人さん)が泣きそうな顔をして「まにあわね〜〜〜よ〜〜〜」と上手な日本語で独り言をつぶやきながらセメントをこねていました。納期が切迫しているらしいです。
・屋内を見ているうちにキッチンの換気扇とタルカス吸気口らしき孔が隣接していることに気付きました。変だなぁ? こんなに近いと台所で煮炊きした煙がタルカスへ吸気されて屋内全域へまんべんなく循環するぞ..... 。巻き尺を使って測ってみるとキッチンの換気扇とタルカス吸気口とは75cm(孔の中心)間隔です。キッチンで魚を焼くとそのこおばしい香りがもれなく各部屋で楽しめるわけです。3/6の大成建設での打ち合わせ(上棟)の席で設計のH氏にタルカスの循環経路について説明を求めたときには確かに吸気口は2階玄関側からということでした。しかし現場では玄関周辺には吸気の孔はどこにも開いていません。不思議です。
すぐに仮住まいに帰って上棟打ち合わせで使った設計図書の冊子をよく見ると20ページのタルカス設備図では穴が空いていますが16ページの平面図では穴が空いていません。つまり矛盾する図面が1冊に収まっていたのです。あきれてしまいました。さっそく設計のH氏へ電話して事実確認を要請。
2006.3.16(木) 朝から晩まで雨
・設計のH氏から電話がきました。キッチンの換気扇とタルカス吸気口が近い件について「やはり間違って穴を開けてあるようです。」とのこと。またやったか.....やっちゃったシリーズはひたすら続く。まぁ、穴の口径は大きなものではなく、しかも170mmの下がり芯でもあるのでたいして荷重のかかる位置でもなくプレキャストの設計段階で孔は設定してあるため強度的には問題ないと思います。しかしこの調子で他の箇所にまた問題が発生しないか、むしろそっちのほうが心配。のんびりカーテンなんぞ選んでる場合ではありません。
これはやはり一節詠んでおかねばなるまい.......
「大成建設で家を建てるなら、やっぱり現場監督はあなたです。」
図面上でも2つの穴は75cmで隣接しています。設計のH氏いわく玄関側の正しい位置に孔を開け直し、現在の間違った孔はモルタルを穴に埋めて外壁はジェニック模様にてコテでやりなおすとのこと。現場監督にも伝えてあるとのことです。ひとつよろしく頼みますよ、ホント。
さっそく現場監督S氏に電話して設計H氏とのやりとりを伝えました。穴の位置の間違いは平面図とタルカス施工図とに食い違いが原因であろうとのこと(今頃気付いてもねぇ.....)。
つまり3月4日の解説ページで私が指摘したようにタルカスの吸気口が付くべきところに穴がありません。かわりに、いらんところに穴が空いていたわけですが、どうして今まで誰も気付かなかったのでしょう?
そういえば他のパルコン建築記録のホームページでも間違って孔を開けた例があったのを思い出します。最後は埋め直してわからなくなるほど外観は上手に仕上がっていました。つまりこういったコトは現場で見ないとわからないわけであって、おそらく世間では頻繁に行われているのでしょう。やっぱり施主は現場を見ないほうがシアワセなのかもしれません。
2006.3.17 晴れ 昨日の雨と強風が嘘のように晴れている
・現場へ。1階はあいかわらず大工さんが1人で作業、玄関下駄箱装着済み、小窓の四方枠がいくつかできていました。洋室のフローリング施工中。2階は2人の大工さんが同じくフローリング施工を終えています。床はフローリングなので貼ったあとは傷つかないようにどの部屋も養生シートを貼っています。
1階と2階に換気システムのタルカス(正確にはタルカスe)が施工中。そこでは「松下設備システム」の社員(作業員)が一人で作業しているようですが.......... その作業員いわく壁110φと床160φの穴が空いていないのでこの先の工事ができずに困っているとのこと。作業員はやることがなさそうで手持ちぶさた......すかさずあれこれ質問する私。時間が充分あったとみえて換気システムについてじつに親切丁寧に説明してくれました。
タルカスのメインユニットにはファンが付いていて外気の吸入と室内でいったん循環したものをもう一回吸気しています(リターンと呼ぶ)。外気を取り込んでそのまま循環させて外に排出すると室内のエアコンの効果が落ちるので半分のみを入れ換えるしくみです。次の写真に写っているのがそのメインのファン。でっかい。これを見た「松下設備システム」の作業員いわく「このユニットは図面が間違っているんですよ。図面どおり設置するにはファンユニットを裏返しにしてひっくり返さないといけません。」とのこと。明らかに図面に不備があるということです。その不具合は配管ホースを途中で交差させてなんとか解決したとのこと。ごくろうさんです。ファンのすぐそばの壁の穴から吸気できないので(写真のように壁材で間違い穴として塞がれた)、吸気は長い配管ホースで本来の位置から引きまわしてここまで導いているのです。結果的には換気機能を問題なく働くことになりましたが設計段階でこういった不具合はFIXしておくべきでしょう。大成建設の誰がこの部分の図面を担当したかわかりませんが仕事に対する真剣味が足りません、マヌケです。減俸!
タルカスの外気取り込みフィルタが付いています。都心部では主に車の排気物が溜まり、田舎では虫が溜まるわけです。リターン用フィルタも装着されました。1ミクロンで花粉もフィルタリング。我が家には嬉しい装備です。
2006.3.18(土) 曇りのち小雨
・今日もまた現場へ。屋根の防水塗装の続きを今日の午前中もやっていたようです。種類の異なる塗料を何回も塗布しているので毎日見てないとどんな塗料を何回塗布したのか混乱してきます。しかも白く見えた塗料も数日後にはアイボリーに変色しています。他の塗料を塗ったのかと思うほどです。あるときは急速に作業が進んだかと思えばしばらく手つかずだったりで、なかなか屋根は取材しづらい.........。現場をよく観察すると気泡があります。写真の大きいほうの気泡の直径が約1.3mm。あたりをよく見まわすとこのほかにも小さな気泡がたくさんあります。
・やり残していたバックアップ材とシーリング材の施工もだいぶ進んできました。窓の下部には白いシール材の上からさらに灰色のシール(耐候性の高いものでしょう)も追加してあります。
・今日は内装の大工さんは1階に1人、2階に2人。窓枠や幅木やフローリング作業をやってます。
・タルカスの工事は今日はやってません。大工さんの大和田獏の証言によると他の業者がやってきてタルカスのための床φ156mmと壁110mmの穴を午前中に空けて帰ったとのこと。まぁ、ひとまず一安心。松下の作業員も作業を進めることができます。ちなみに「間違い穴」のほうはまだ埋まっていません。
・玄関の一部が穴埋めしてあります。これはコンクリートの強度試験のサンプルを抜いた痕でしょう。
・資材も次々と搬入されてきます。つぶさに観察する私。これは.......(株)パルの大成部材だそうで.........。
・この日、帰りがけに外壁をひとまわり...... トイレ排気口のウエザーカバーが付いていました。
2006.3.19 晴れ
・外構A社のM氏と打ち合わせ3回目。目隠し柵(フェンス)とその基礎ブロック除去、南側道路に接する境界を前回のRC構造からCB(コンクリート・ブロック)に変更。北側隣地境界部分も相手持ちなので見積から除去、センサライトカメラも施主支給で見積から除去、その結果1837500円になりました。もう一息かなぁ? まだ私にはかなりの予算オーバーです。
じつは他の業者の見積もとったのですが、このA社の場合は大成建設との付き合いも長く、あれこれ融通が効くのがメリットです。例えば例のエントツみたいな汚水升などのカットの料金も含んでいますし、余った土も処理してもらうとのこと。他の外構業者でもっと安い見積を出してきたところもありましたが汚水升の処理や土の処理などを加えるとあまり差がありません。結局はこのA社に発注することにしました。勝手がわかるというのが強みです。
機能門柱はお気に入りを早い時期に決めていたので本日型番指定。本体と同じ玄関タイルの型番も伝えました。玄関は大成建設の本体工事だと2段しか付いていませんから残りの段数は外構業者が受け持つのです。このほか基礎の塗装をどうするかを話し合いました。このM氏が言うことには.......
「ジョリパットは下地によってはどうしても割れます。とくに木質下地に使う場合は必ずというほど割れるので割れ止め(割れ防止シート)を入れないとダメです。コンクリート下地なら心配ありません。基礎を保護するならタイル系でオンタイルという粘質の伸縮性の塗料で(ウレタン系の樹脂吹き付け塗装)トップカット(塗装したあとローラーかける)するのが最良でしょう。アクリル系、リシン系はダメで必ずというほど割れちゃいます、現在は基本的に大成建設も使っていません。耐久性にも劣ります。フッ素系のクリア塗装はまずまず。ちなみにCB (コンクリートブロック)はジョリパット仕上げにしても割れません。」
さらに基礎の塗装に関して質問を続ける家右衛門........。気になるのは現状だと深基礎の半分は土に埋まっていて上半分は乾いており下半分は湿っています。ここに塗装すると問題が起きそうな気がしますが.......。これにM氏が答えていわく、
「いったん埋め戻して土をかけた基礎部分はあとで土をどけますが、埋まっていた部分とずっとむき出し部分には状態に差があって収縮するのでモルタルのハケびきするだけでは1週間でモルタルが割れることすらあります。基礎にモルタルを塗るのであれば注意が必要です。」
外構は外壁塗装とのカラーマッチングもからんでくるので外壁を終える頃に一緒に現場を見てから再検討しようということにしました。まだ材料費などは圧縮可能らしいので見積りも再度練り直しを御願いしました。
・このところ役所めぐりやカーテン、外構、照明器具、保安関連、引越手配、公共料金や通信環境の移行などの準備でてんてこまいです。現場で外壁をチェックしていたら近所の住民の方が声をかけてくれます。「あなたのお宅ですか、素敵ですねぇ。さぞ奥様はたいへんだったでしょう。」
あのぉ〜〜〜〜........ 全部私一人でやってるんですけど......... 。
どうやら家は奥様が作るものだと思っているようです。そういえば仕事仲間でもそんな話を聞いたことがあります。御主人は仕事が忙しいので家のことはすべて奥さんに任せるものなのだと.....。 冗談じゃありません、こんな大事なコトを人任せにできますか。
ちなみに奥様が家作りやるとモメ事が発生しやすく、こじれて裁判沙汰になる確率も高いのだそうです(友人談)。まぁ、頼りない亭主の場合でも同じかもしれませんが参考までに....。
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