■ ゴキブリのいないパルコン
2006年(平成18年)に完成して、今年2016年5月で10年経過しました。家右衛門のパルコン。
10年住んでみて良かったと思うことは?
ゴキブリがいません。ハエも見ません。虫のたぐいをほぼ見なくなったことは大きいです。ホントに激減しました。もしかしたらこれがパルコンの一番の長所でしょうか? パルコンに住む前の自宅で「ゴキブリホイホイ」を使っていて、2箱ぐらい残っていたのですが、パルコンに住んでから3年経っても出番が無いので保管するのをやめて捨ててしまったほどです。
マンションの上の階でもゴキブリや蚊は見かけないという話はよくききます。ということは気密度(遮蔽性)の違いでしょうか? だとしたら鉄筋コンクリートに限らず一戸建てであっても高気密住宅ではGは出ないということなのでしょうか? 皆さんのお宅はどうですか?
以前に新築で購入した三階建て木造住宅ではけっこうな頻度でGが出没していたのです。
え〜〜!? 新築なのに? 1年とたたないうちにGが出ました。台所の残飯など、かなりこまめに片付けて清潔に保っていたつもりですが。住宅密集地でもあり燐宅とは窓越しに握手ができるぐらい、くっついて建っていました。もしかして近所からやってくるのでしょうか?
ただ、蚊は毎年夏になるとパルコンの室内でもたまに見かけます。ハエタタキとキンチョーの蚊取り線香でやっつけます。でも、どこから来たのでしょう?
じつは、3年ほど前にちっちゃいGを見かけたことはあったのです。但し、玄関脇(屋外)でした。それはなんと、 生活協同宅配いわゆるコープの食材宅配ケースの中だったのです。うわ〜〜〜! 屋内に運び入れる前に気付いて撃退しました。コープに電話しようと思ったのですが、組み立て式のコンテナ(緑色とか青色のそれ)で発見したので配達後に近所からやってきたかもしれず、ひとまず通報は躊躇。
ちなみに、今回はロコツなGの画像は掲載しませんので .... 御安心ください。
2016年秋。ちょうど10年過ぎて外壁等のリフォームが終わった頃。晩御飯を終えて風呂でも入ろうかとくつろいでいたときのことです、
ギャ〜〜〜〜〜〜!
と家内の悲鳴。体長約50mmのチャバネゴキブリを1匹、室内の階段の壁で見つけました。家右衛門も仰天! いったいどこから!?
すぐさまハエタタキで撃退。しかし、思えば G を退治するのも久しぶりです。10年振り? あまりに久しぶりに見たので必要以上にビックリしました。Gのいない生活に慣れすぎていたのでしょう。
こ、こんなにキモチワルイものでしたっけ?
すると、家右衛門の脳裏に少年期の暮らしが蘇るのでありました ...
私が子供の頃を過ごした実家/田舎の一軒家ではカニとかムカデとかカマキリが室内にいるのが珍しくありませんでした。ダンゴムシとかハチとか、セミとかカナブンとかカミキリムシとかネズミとかカブトムシとかコウモリとか、ツバメとか、ヒヨドリとかアシナガバチとかスズメバチとか時々家の中にいたものです(いったいどこの田舎よ?)。
「出て行きなさい!」当時小学生の家右衛門はシュロの葉で自作したハエ叩きを振り回して追い出したものです。
田舎の昭和の木造住宅。月照かりで家右衛門少年が寝ているときにゴキブリが飛来してくることもよくありました。熟睡中の家右衛門少年の顔に止まったりしてます。ハッ!として振り払うと逃げていきます。そうなると仏の家右衛門少年も忍耐を超え、積極的に退治するようになりました。やがてその技能と応答速度は日毎に進化します。そのうち、暗闇の中で飛行中のゴキブリを自作のハエ叩きで撃墜するのが私の特技となりました。
ワカイ頃の家右衛門はやたらと目が良かった。どんなに遠くの同級生でも識別できました。アフリカの原住民のように視力が5.0ぐらいあったのかもしれません。今は老眼でどうしようもないですが ...。当時の木造の実家では掃き出し窓が広くとられており、四季を通じて窓をよく開けていました。花粉症とも無縁のシアワセな時代だったのです。家の裏が山だったことも原因なのでしょう。夜中に窓を開けると体長50cmぐらいのフクロウが裏山の木にとまってこちらを見ています。コイツが部屋の中に来たら追い出すのはたいへんだなぁ、こっちが追い出されそうだと子供心に思ったものです。
そう! そういえば先日、勤務先の職場にハエが現れたのです。東京らしく?周囲の女子職員たちがキャーキャー言って逃げまとっていたところ、家右衛門が日本生命のウチワで一撃にてハエを叩き落としました。東京ではこんなことが喜ばれるから不思議です。かつての地味な特技が役にたつこともあるのです。
今でこそ目は老眼で劣っていますが聴力は確かで、目でしっかり見えなくても羽音で位置がわかります( ←座頭市かい?)。
ただ、落下したハエにトドメを刺すのをためらったせいか、1時間後にまたそのハエが暴れだしたのです。隣の席のパートの御婦人Y女史が言うには「トドメを刺さないからこうなるのよ!」。すまぬ。武士の情けが仇になったか ... 。
この隣の席のパートのY女史は東北から東京へやってきたのですが、実家の寒冷地ではゴキブリを見たことがなかったといいいます。現在もマンションにお住まいで16年間ゴキブリを見たことがないといいます。いまやこの御婦人にとっては、ハエといえども宇宙人や貞子のような恐るべき存在なのでしょう。
あれ? 何の話でしたっけ? あ、そう、そう、パルコンとゴキブリの話でしたね。
基礎部分は設計当時から施工・完成までずっと見ているのでアリ一匹侵入できないことは確認しています。ベタ基礎で外部との通気口も無く、完成後も今まで幾度もシステムフロアの下に潜って隅々までチェックしているので床下ではこの10年間で虫は1匹も見ていません。基礎とシステムフロアにはタルカスの換気口が付いていますが、ここにもフィルタが挟んであるので虫の出入りは不可能。
外壁のシール、屋根、サッシ、電気や通信関連の引込口、ガスの引込口、バルコニーの扉、エアコンの配管口、浴室やキッチンの排気口、トイレの排気口、洗面台や風呂・台所とトイレの排水口なども調べました。最近の排水系は洗面台も台所もS字トラップなどの対策品が使われています。
そもそも家右衛門は花粉アレルギーのためにパルコンに住み始めてからというもの、窓を開けることは基本的にありません。このWebサイトの過去記事(たとえば気密度測定)にもあるように気密度でいえば C値(相当隙間面積)が 0.6 cm2 で隙間は極端に少ないハズです。法定の外気吸気口が直径16cmぐらいあって、おそらく 0.6 cm2 のほとんどはそれなのです(そこもこまかい網で虫類の侵入は不可)。
ではなぜ? おかしい。なぜこのあいだ出たの?
前述のようにウチの状態を考えると G は出ないはずなのです。おかしいなぁ .... 。
古いマンションのように近隣のお宅から通気ダクト等をつたって来ることもなく、前の家と違って燐宅とは離れているので近所のお宅からGがわざわざウチへ遊びに来たようにも思えず ...。う〜〜〜〜む。
もう、最後はひとつしかありません。
そう。堂々と玄関からやってくるというのが家右衛門の結論です。
建物の中で唯一、日常的に開閉する部分といえばここしか無い。
そういえば先のコープの宅配で思い出しましたが、アリやダンゴムシなど、玄関でいくつか侵入未遂に出くわした覚えがあります。
夏の夜などは灯りに虫が集まってきますが、玄関ドアの空気の流れを感じて浸入を試みるようです。玄関ドアが開いた一瞬のすきを狙って「いまじゃ〜〜〜!」と侵入。
当然のことながら 蚊も庭先で草むしりやら洗車のあとに、家右衛門自身が玄関から屋内へ連れてきていたのです。
調べてみるとゴキブリ駆除の専門家や企業が数多くあって、それらのWebサイトの記述には思いあたるところも多々あり、経験を積んだ彼らの解説には説得力があります ... ふむふむ。
【鉢に御用心】
屋内に土の入った鉢を置くと虫の発生確率は高くなるそうです。
プランターや鉢の土壌は肥料がエサになるため、様々な虫が発生します。家右衛門邸でも以前は季節になるとミニバラを屋内に置いていましたが、これを知って室内に土の入った鉢は置かないことにしました。そもそも園芸店で売っている植物の土には虫の卵やら幼虫がいます(ときにGの卵も)。
【ベランダ、バルコニーの窓の開閉】
家右衛門のパルコンは通常窓をあけませんが、ただ、夏に緑のカーテンを設置したことがあって、水をやろうと窓を開けたとたん、てんとう虫が室内へ飛び込んできたことがありました。開閉時は用心するしかありません。
【エサが無くても住み着く?】
家の中にGのエサが無いから安心と思ったら大間違いで、紙類や毛髪、フケなども食べます。
また、ゴキブリは仲間の死骸も食べてしまうのです。コワイ! コワすぎる!
【荷物にひそんで玄関から】
段ボール箱の断面に見える折り目はゴキブリの卵や幼虫が激しく好む場所だといいます。卵が産み込まれていることはよくあると。とくに濡れた段ボールは要注意。おまけに古くなった段ボールはGのエサにもなります。実家の母から時々送られてくる野菜の段ボール箱もこまめに資源ゴミへ出すことにしました。これも見ようによっては玄関から堂々と入ってくることになりますね。スーパーで荷造り用に段ボール箱をもらってくるときも要注意。ほかにもアマゾンの買い物やオークションで荷物が届いたらゴキブリ君も御一緒でした、なんてことにならないように。
もちろん玄関ドア自体は虫の浸入を防ぐように工夫された構造です。ドアのメーカーも試行錯誤しているのは当然です。我が家のドアも開口部の四辺に厚いパッキンが付いています。1.5mmの隙間があればGの幼虫が侵入するといわれていますが、段差/角度 の付いたパッキンでそれを防いであります。うまくできてます。
よく見ると屋内への侵入間際でコガネムシやクモなどが防御されていました(いつのまに!)。こりゃいかんと、コガネムシも蜘蛛の巣もさっそく御掃除しました。
さて、そうなればやることはひとつ。ホウ酸ダンゴです。スプレーやスモークによる駆除には即効性はありますが、隠れているやもしれないGやあとから侵入してきたり卵からふ化することも想定するとホウ酸ダンゴは幅広く効果が期待できます。家庭でも作れますが面倒なので市販品で充分です。いったん配置すれば1年間は効果があります。
我が家のパルコンの玄関周りや台所、押し入れ、などに配置。30個入りを買ってすべて家中に配置しました。たくさんGがひそむ家では2日間程度で弱ったGやその死骸を見ることもあるそうです。
置きエサによる代表的なG 駆除剤はブラックキャップ、コンバット、ゴキブリキャップ ですが、これら3種は少しづつ特徴が異なります。 私が使うのは天然成分100%で農薬を含まないコレ「ゴキブリキャップ」。交換の時期は3月もしくは9月です。家右衛門が購入したのが2016年10月でしたが、有効期限は2018年3月末と刻印されています。置いてから約2ヶ月経過しましたが1匹もGはみかけません(死骸も無し)。効いているのかいないのか? それともあの一匹が最初で最後だったのか? よくわかりませんが、出る出ないにかかわらず1年ごとに取り替えてみようと思います。
●「ゴキブリキャップ」 株式会社タニサケ
ゴキブリ、ナメクジ、ネズミ、ムカデの駆除剤を専門的に作っている岐阜の小さな会社です。
もう30年ぐらい昔に家右衛門が大学の実験助手をやっていた頃の話です。京都出身の化学の先生(K教授)が準備室で夕方セッセとホウ酸ダンゴを手作りしていたのを思い出します。助手仲間も手伝ってタマネギを刻み小麦粉とホウ酸をまぜてこねていました。K教授いわく「これがいちばん効くんですわ、家右衛門さん」。化学実験室の戸棚やロッカーなど、くまなくホウ酸ダンゴが配置されたものです。今となっては懐かしい思い出です。
【参考】ゴキブリ対策 http://cockroach.hajime123.net/
広告が多いですが、あらゆる駆除剤や対策が解説されています。
【参考】蜘蛛(クモ)対策 http://kumo.taiji-kuzyo.com/
クモの駆除剤や対策(写真動画掲載有り)。但し、ネットの寄せ集めで経験的な記事は少ない。
記事: 2016年 11月 22日
2017年2月現在までゴキブリはまったく見かけず。今後も変化があれば追記したいと思います。
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