■ 防水工事
2016年7月29日 金曜 晴れ
しばらく忙しくて更新が滞っていました。モウシワケナイ。
保護材塗布工事となっている2日間の紹介です。つまり防水工事です。朝、防水工事担当者と話をしてみると、ベントルーフのフクレについては、
「放置しても問題ありませんが、要望は伺っていますのでこの機会にやってしまいます。破裂したり亀裂が出てもベントルーフの下にはスタイロフォームが貼ってあるので屋根からの雨漏りはしないでしょう。」
とのこと。
この先、最低でも10年間はトラブル無しでいきたいのでよろしくお願いいたしますと伝えました。大成建設の歴史的なロングライフ商品パルコン(1970年/昭和45年発売開始)はごく初期を除き屋根からの雨漏りは珍しいと聞いたことがあります。ただ、側面(壁面)についてはPC板シールやサッシなどからの雨漏りは時折発生しているようです。とくに20世紀末期以降のパルコンではマテリアルと施工技術の進歩により、30年経過しても天井から雨漏りした例は無いに等しいのではないでしょうか。ですから家右衛門が個人的に思うには、ここ十数年を経たパルコンでは屋根/天井の防水よりも壁面(側面)のシール劣化を優先して補修したほうが良いように思うのです。
なお、家右衛門邸では今回、ベントルーフの部分補修が追加されたことで支払い費用に変化はありませんでした(見積費用に変化無し)。
備考:外壁模様板の「ジェニック」が登場したのが1996年(平成8年)ですが、20年後の2016年(平成28年)現在ではジェニックは製造中止になっています。
以下、作業完了後の写真です。陸屋根の周囲部分に灰色の防水剤と、その上にトップコート剤(クリア)が塗布されています。ベランダや庇(ひさし)の金物部分の周囲など、雨水が溜まる箇所は古い防水層をひっぺがして新たに施工してあります。
・玄関上:直角なパルコン板(プレキャスト)の継ぎ目にシールと補強クロスがうっすらと見えます。
・陸屋根の縁部分:見かけは工事前と見分けが付きにくいかもしれませんが、防水工事が施工されています。
・陸屋根南側:陸屋根の縁に沿って防水層が再施工されています。断熱ブロックの真下まで塗布してあります。
・ベントルーフ:フクレのあった箇所は平坦になっており、補修されているのがわかります。
・ベントルーフ2:よく観察すると他の箇所も補修されています。先端金物も防水塗装されています。
・玄関上の庇(ひさし):綺麗に仕上がっています。陸屋根もそうですが、排水口の金物まで防水塗料が塗られています。
・バルコニー:キッチリ仕上がっています。洗濯物を外に干さないので年に1度も使いませんが ... 。
幾種類もの防水関連塗料や繊維が使われていました。現場で確認した防水関連の材料を以下に書いておきます。なお、個人向けには小売りしていないものもあるのでDIYはムズカシイかもしれません。季節や気温によって配合比率を変える必要もあります。
【シーリング/コーキング】
・オートン Qイックシーラント:ウレタン速乾性で入隅などに打設します。防水下地処理用シーリング材。オート化学工業(株)
・変性シリコンコーキング NB:白色のシリコン系シーリング剤です。ピンボケですんません。佐藤ケミカル製。
【防水プロジェクト】・・・・・保土ヶ谷バンデックス建材(株)
・HCエコプルーフ 18kg:防水剤の主剤です。HCエコプルーフというのは複数の剤と工法の組み合わせからなる施工体系の商品です。バリエーションがあります。
・HCエコプルーフ硬化剤 18kg:文字通り防水剤を固める薬剤です。
・HCプライマー主材と硬化剤:プライマーとは地肌と塗料のあいだに塗って剥がれにくくする役目です。
・HCトップシンナー 14kg:わかりやすくいえば希釈して塗りやすくする溶剤です。名称からいえば表面の塗料に混ぜて使います。
・トップフィラー FM II :HCエコトップの1セット(14kg)に1袋(0.7kg)使用します。 新築時はゴム粉でしたが今回の補修ではコレを混ぜます。
・パラテックス18kg:透明で自閉作用を持つ樹脂防水剤で防水層の破断や躯体と防水層間への水の浸入を防ぎます。 大関化学工業(株)
このほかに、ゴムヘラと補強用のメッシュも見つけました。
20160730 土曜 晴れ
今朝も防水工事の担当者が御挨拶です。今日は防水層のトップコートの作業で、昼頃には終わるでしょうとのこと。結果、9時半から始まり13時45分に完了しました。
完了後に見てまわると、表面は昨日と比べて光沢があるので、これが防水のトップコートであることが確認できます。
この日の夜。工事廃棄物の袋の中から問題のベントルーフのフクレの防水層断片を発見しました。内壁側が輪線的なシミになっているので間違いないでしょう。
・ベントルーフの防水層のフクレ部分:一見すると我が家のどの部分なのかわかりませんが。
・フクレ部分防水層:内面に丸く色ムラがあるので問題のフクレ部分に間違いありません。
・フクレ部分の厚み:部分的に薄いのがフクレの原因と思われます。厚みは約1mmです。本来は3mm程度のはず。
フクレ部分はまだ耐候性を保持していましたが、今回の補修工事で本来の状態になったといえるでしょう。指摘したフクレの箇所だけでなく、現場の工事担当者が目視で確認できた他の部分も補修してくれました。やはりこういった具体的な判断は熟練した現場の職人に任せるのが良いのでしょう。
次回は基礎保護塗装の工事です。
記事: 2016年 10月 8日
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