■ 外壁高圧洗浄
2016年7月20日 水曜 曇り
予定より1日遅れて高圧洗浄の作業です。新たに塗装する前に10年分の汚れやコケなどを洗い落とそうというわけです。施工したばかりのシールが乾かないうちに高圧洗浄するとシールを破損して漏水しますが、逆に1週間以上過ぎるとシールの表面が硬化して塗料が乗りにくくなります。夏はシールを打って1日で乾きますが、冬は2〜3日間かかります。作業時の天候だけではなく材料の硬化速度なども考慮しなければなりません。予定より1日遅れて高圧洗浄が始まったのはむしろそういった意図があるのかもしれません。工程表なんてものはじつにおおざっぱな予定と考えるべきでしょう。
じつはこの日の朝 8:30にインターホンが鳴ったのですが、私は疲れ果てて爆睡状態にあり(毎日マジメに仕事するもんだから ←ウソ)まったく気付きませんでした。のちほどインターホンの履歴で知ることになります。塗装チームは朝が早いようで予定の9時よりだいぶ早くやってきました。なにしろ根本的に天候に左右される仕事なので作業のタイミングが難しいのでしょう。予定の前日も雨が降ったので、ここは天気予報と親方の経験則に任せることにします。睡眠続行 .......
それで、8:45から10:00 壁面の高圧洗浄。1時間程度で終了です。あれ?もう終わったの?
コンプレッサーの音がけっこう響いたので9時過ぎには布団の中で目覚めてしまいました。その音を皆さんにお伝えできないのが残念ですが「あぁ、今日は洗浄やってるワケね ... ウ〜〜〜ン、でも眠い ... 」激しいポンプ音にモゾモゾと布団の中で寝付けないうちにやがて作業は終了。ウチは一般的なパルコンよりも小さくて形状も単純なので手際の良い塗装チームからすれば文字通り朝飯前だったのでしょう。静かになった10時を過ぎてようやく本格的に寝入る家右衛門でありました .... Zzzzzzz .....
昼過ぎにようやく起き出して朝昼ゴハンを食べたのち外壁を見て廻ります。
こんなに早く終えるなら昼過ぎからやってほしかったなぁ ... と勝手なことを思いつつも、天候の都合もありますので .... 。
この写真だけではわかりにくいのですが、もちろん綺麗になってます。雨や砂埃で黒ずんだ部分やコケで緑色になった壁面も本来の色に近い状態です。ただ、建物の上にいくほど色あせが進んでおり汚れは落ちたものの、部分的には地肌のコンクリートが見えそうになっています。高圧で洗浄して劣化した塗装膜も剥がれてしまうのです。
全体の洗浄の状態を見てまわって一段落。そうしているうちに夕方から雨。やはり朝早くから作業したのは正解だったか .... 。まぁ、慌てることはありません。10年分の汚れ落としが目的なので多少の雨でも問題ありません。明日7/21から塗装(下地塗装:シーラー/サーフェイサ)の予定ですが、雨になれば延期になります(当然ですが)。
この日の夕方、外壁塗装の色をどれにしようか考えていました。大成建設のリフォーム営業担当から塗装会社の色見本(カタログ)を借りていたので、あれこれ思案しまする ... 。ただ、現在の色は新築当時に熟慮して決めた配色なのでそれに近い色にすることにしました(色で迷ったら以前に近いものにするのは悪くない選択です)。 色見本を眺めて考え込んではいけません。実際の色は結構変わって見えるのです。塗る回数によって、あるいは塗りたて直後と数日後では明るさが全然違ってきます。塗料の製造時のロットでも変わります。塗装完了後に日毎に紫外線を浴びて色は変わっていきます。雨に濡れても色は変わります。建造物に限らず 色とはうつろいゆくもの なのです。今見ている色はあくまで今現在の瞬間の姿であって、個人の心で感じるそのときの「印象」なのです。輝ける時は短い ... 色とは虚しきものよ ...
色には必要以上にウルサイ家右衛門
思えば 新築のときはあえて「艶消し」の塗料 を選択したのです。傷みやすいのはガッテン承知之助です。それでも10年よく持ちました。個人的には家に限りませんが表面がテカるのがあまり好きではないのです。ですから完成当時は大満足でした。我が家の外壁はパルコンの「ジェニック」という独特のレリーフ/凹凸紋様を持ちますが(2016年現在ではジェニックは製造中止)、外壁の陰影が渋く浮き上がり色が均一に見えて表面の質感が明瞭に見えますから艶消し塗装(マット仕上げ)は個人的に好きだったのです。白や明るめのグレーは難しい色です。光沢塗装(グロッシー仕上げ)にした場合、周囲の色(燐宅が近い場合など)外壁に映るため本来の色とは異なって見えてしまうのです。写真を撮るとそれが顕著です。ただ、光沢塗装にしたほうが耐久性が高く長持ちします。艶消し塗装は表面がポーラスなために汚れが溜まりやすいのです。
塗装メーカーのサイトやカタログを見ると一つの色でも光沢(ツヤ有り)、半光沢、1/3光沢、ツヤ無し、といったバリエーションで提供可能になっているのですが、耐久性能を説明するグラフではたいてい「艶有り」の性能が表示されています。そうなんです。塗装メーカーも艶消し塗装の耐久性が劣ることは自覚しているのです。
さて、そろそろ外壁の色を決めねばなりません。新築当時はアクリル塗料でスズカファイン株式会社の艶消し塗料「ビューレつや消し」でしたが、あれから10年、技術の進歩でより良い製品が普及しています。今回はセラミックシリコン系です。今回の家右衛門は耐候性を優先して冒険を避け安定確実なツヤ有りの色を選択しました(光沢塗料は将来的に経年の傷み具合を把握しやすい)。1液水性セラミックシリコン樹脂塗料(エスケー化研株式会社)です。希望によっては特色のブレンドも可能ですし、艶消し塗装の指定も可能です。以下の2つの色の型番を大成建設リフォームの担当者へ連絡しました。これでやってくれぃ。
● 水性セラミシリコンシリーズ:HN-70(明るいグレー)、SR-426(濃い青グレー) エスケー化研株式会社(大阪)
このブルーグレーのSR-426 という色はメーカーでも特色の部類であり割高な製品です。色が派手になると高くなる傾向があるようです。我が家では玄関のわずかな一面しか塗りませんので写真の一斗缶(18L)の1/3程度しか使いません。だからといって工賃も1/3にしてくれとは言いません ... 。
続きは下地塗装と上塗りです。また次回 ... 。
記事: 2016年 9月 17日
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