■ 建方(2階部分)
建方の2階部分です。この日は小雨でしたが昼頃になって霧雨に変わりました。多く雨が降るとグラウトに雨が注いでよろしくないので心配していましたがどうにかひどい雨にはならずにすみました。
作業の内容はというと1階部分の建方と同様にクレーンでプレキャストの壁材や屋根材を吊して組み立てていきます。詳細に説明すると冗長なので今回はざっと解説するにとどめましょう。
この日も第三者監理のT氏とM氏が立ち会ってくれました(↓写真の水色のヘルメットの2人)。分譲地内のお隣さんも基礎工事を終えてそろそろ建方の行程へ。我が家の工事の作業員は状況をみながら両隣の工事の皆さんと今までに何回も打ち合わせを行ってお互いに工事で不都合が起きないように配慮してくれています。近隣の建築現場の作業員の皆さんもウチの現場に好意的に対応してくれます。お互いさまという精神は大事ですね。不都合があれば直接明確に相手に伝え、誤解を但し、互いに前向きに解決に努めるということでしょう。
この写真↓を見て不思議に思わねばなりません。なぜならクレーンのオペレータから建物内部にいる作業員の指示はほとんど見えないからです。さらに建物のもっと奥のパネルを吊すときにはクレーンのオペレータからはまったく作業員が見えません。どうやって連係を保っているのか? 掛け声のやりとりも多少はありますが重機のエンジン音でよく聞き取れません(ちなみに今回のクレーンは静音仕様です)。よく見ると作業員はインカムを使って指示を出していたんですね。なるほどワイヤレス技術がここでも活用されていました。もっともクレーンのオペレータいわく「見えなくても作業できるよ」ということで、これぐらいの規模の建物であればワイヤの先端部や周囲の状況を見て判断できるようです。人は熟練することで素晴らしい能力を発揮するようです。
ノッチモールのちっちゃいPC板も組み付けられていきます。実寸のプラモデルみたいです。それにしても我が家は窓がありませんね。わずかに採光用の小窓が見えます。このあたりの壁面にも窓を付けようと思えば設定できたと思いますが躯体の強度を最優先して防災・防音などのコンセプトを貫いた結果です。
補足:大成建設のパルコンのカタログによると広い床や大きな窓(間口)は可能でワイドフレーム、ワイドスラブによって5mを超えるものも作ることができるらしいです。1階に2台入る車庫などを考えている人には要検討でしょう。
雨で濡れたり多少汚れているパネルもありますがベントルーフや陸屋根のPC板も組まれてひととおり箱が完成です!
地縄/地鎮祭のときは「ウチはこんなにちっちゃいのかぁ..... 」と頼りなく感じたものですが今となっては高く見上げる堂々とした重厚感のある筐体です。わずか3日間でここまで巨大化しました。秀吉の墨俣の一夜城のごとく、みるまに建ちあがっていく様は感動的ですらあります。ほんとにあっというまのデキゴトでした。
雨を警戒して今日は2階屋根のグラウト充填作業は行いません。明日以降の天気をみて晴れたら充填するとのこと。1階のスラブをよく見ると数カ所に雨水を抜いて1階基礎に落とすための穴がいくつか開いたままになっています。下手に2階の床(1階の天井)のパネルを接続・充填して塞いでしまうと雨水が2階の床に溜まってしまうのでしょう。
【第三者監理会社の懸案事項の確実な対処】
建方の2階部分を行ったこの日、第三者監理のM氏がCDと報告書を手渡してくれました。基礎工事の配筋検査のおりに指摘されていた5つの問題点についてM氏がS監督から問題点の回答を回収することになっていましたね。覚えてますか? 監理のM氏はちゃんとそれを覚えていて、この日文書で私に報告してくれました。
【第三者監理の会社での配筋検査での指摘箇所】
(1)深基礎の20/25cmピッチ
(2)玄関の掘りすぎ
(3)南側の蛇行かぶり不足
(4)配筋図面のFG3の途中の配筋端部の処理方法
(5)配筋図面のFG1補助筋の間がひらいている
【回答】
・STP@増し配筋OK
・FG1,FG3,FG1の通りを見なおして上部かぶりの確認後ベース打設。配筋を一部組み直したうえでスペーサも使用しかぶりを確保。
・玄関彫りすぎ箇所はラップルコンクリートにて処理OK
・FG3の端部は定着でなく重ねにて処理。問題ないと判断OK
・FG1補助筋未接続は配筋を乱さないための措置。
・北側及び南側のかぶり厚さの確保(是正)の確認。
監理のM氏から今まで撮影していただいた写真もCD-ROMでいただきました。さらに配筋と基礎の打設に関して監理の中間報告書を作成して提出してくれました。余計な手間をかけさせてしまったようですが非常に嬉しく思います。この監理会社ではふだんは中間報告書なるものは作成しないのだそうです。一般的には竣工後にまとめて報告書を作成・提出するのでしょうね。その中間報告書によると打設時の指示内容については、
・打設前に残雪があり、その完全な除去の指示。
・作業通路の泥の清掃及び泥で汚れた配筋の清掃を指示。
・立ち上がり部分の木屑の除去の指示。
・ラップルコンクリート打設前の鉄筋に付着したコンクリート除去の指示。
・生コン出荷と検査の確認。
・バイブレータの押し込み深さをもっと下げるよう指示。
・養生確認。
といった現場での指示内容が報告されていました。
監理のM氏に感謝です。
明日以降はグラウト充填作業のほか屋内の配管・配線工事などがひかえています..... 。
TOPへ戻る |
Universal Web Designed by IEMON Planning Copyright 2005 AZMA IEMON, JAPAN All Rights Reserved. ■■■■■■■■■ |