■ 埋め戻しと設備工事
夜に現場へ。気温は氷点下です。
今日から設備工事(下水管工事)をやりつつ埋め戻しを行っているはずです。建物の外側に下水管を引いて地域の下水道へと導くわけですが汚水升をいくつか設ける必要があるのです。東京都といっても本下水ではなく浄化槽の地域はまだまだたくさんありますが土地を探す段階で私の場合は下水道の整備された地域という条件を挙げていました。この分譲地では販売時点ですでに敷地内へ上水道も下水道も引き込んでありましたから建物からの配管をそれに接続する作業になります。
さて、現場ではついさっきまで作業していたかのような放置状態です。観察するにはちょうど良いでしょう。暗くてよく見えないのでひととおり写真を撮影します。今日のところは夜も遅いし寒いので近所迷惑にならないようにひとまず退却。明日また取材しましょう。
というわけで翌日の明るい時間帯の写真です。現場には様々な経のパイプとそれを切断するためのカッター、接着剤やジョイント部品などが持ち込まれています。昨夜と比べると塩ビ管は延長されて桝(ます)に蓋も装着済み(次の写真を参照)。土砂も埋められてオマケに掃除までしてあります。綺麗なもんです。
ただ....... 下の写真を御覧ください。ちょっとおかしいと思いませんか? 家右衛門邸の前面は深基礎ですから写真の手前は深くあるべきで床面もうんと低いはずです。いまは仮に埋めてあるだけ? そうです、土はあとですき取ればいいのです。しかし問題は汚水桝の高さです。あとで塩ビ管を切り詰めて低くするにしてもこの位置は高すぎるように思います。いかがでしょう? 施工者は深基礎の意味がわかっているのかなぁ? と思いつつ現場にあった施工図を読むとほとんどの桝は建物壁よりも前面道路側にはみ出して配置してあり、なおかつGLからの設置高さの指定がありません。とってもアバウトな図面。ちなみに図面の記号のなかの ○:汚水升 □:雨水桝 です。
写真に写っているように敷地の奥から手前までフタの高さはほぼ同じ。本来は玄関を出たら階段を5段降りて前面道路に出ますが、このままだと汚水升のフタは腰ぐらいの高さになるでしょう。 汚水升が宙に浮いたパルコンなんて見たことがありません。おそらくこれは大成建設の最新の仕様と思われます。たぶん汚水升を機能門柱のつもりで施工したのでしょう。あとでポストとインターホンと表札を汚水升に貼り付けることになりそうです。
汚水升と門柱が一体化、時代を先取りする合理的なデザインコンセプト。
まさにポスト・シンプル・モダン...... 。
面白そうなので監理にも監督にも知らせずこのまま放置して成り行きを見守ることにします。
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