■ 資材搬入(配線・配管・壁断熱材等) 屋根防水
2006.3.3(金)晴れ
【資材搬入】
VVFケーブルが搬入されており屋内電気配線工事が近いことを示しています。材料は伝統的なVVFケーブルで16線や20線を被覆したFケーブルを2芯あるいは3芯セットにしてさらにビニール樹脂で被覆したもの。3芯はおもに3路スイッチ用。よく見かけるタイプです。良く言えばモデルチェンジの必要が無い信頼の製品(スタンダードともいう)、悪く言えば必要充分で余計な改良はしないってコト。
私が幼少期に過ごした田舎の住まいは親戚の家も含めて電気配線は基本的に碍子(がいし)とFケーブルを使ったものでした。柱や梁に白い碍子を木ネジで留めていき、芯の直径1.6mmの被覆単線をバインド線という細い針金で結わえていくものです。今でも田舎や古い建物では目にすることができます。
屋内には床材になると思われるパーチクルボードボード(これまたF☆☆☆☆)が大量に立て掛けてあります。そして水色の断熱材スタイロフォーム(スタイロエースII:ダウ化工の製品25mm厚)、白い発泡スチロールの断熱材、マルチパネル(黒く細長いフォームのパネルで床まわりに使う)が搬入されており、それらが施工されつつあります。
【屋根防水】
屋根防水の下地処理もはじまっています。陸屋根なので全体が平坦ですからこういった塗装作業は切妻屋根と比べるとやりやすいのでしょう。みるまに作業は進んでいきます。
作業員の一人がヘルメットを貸してくれました。脳外科医のお世話になる前におとなしくかぶります。屋根の防水は最初にコンクリートの表面を塗料になじませるためのプライマーを塗布したのち防水塗料(プルーフ)を塗布。部分的にはガーゼ状の繊維を敷いてその上からさらに塗布してあるようです。主な防水塗料はウレタンゴム系のHCエコプルーフでしょう。最後は露出部分にトップコート(保護塗料)を塗ることになっています。ベントルーフも繊維を貼って塗布されつつあります。
S監督によると「アンボンド工法」といって下地に布の層をなし、その上にウレタン防水層を塗るもので直接コンクリートに防水層を触れさせないのだそうです。そうすれば地震などでたとえ継ぎ目が動いても防水層は損傷無く機能を保持するのだと.....。
そういえばパルコンの屋根で使用されているHCエコプルーフについて調べたところポリウレタンは700%を超える伸び率を備えた防水塗料となっています。例えばコンクリートに亀裂が生じたとしても防水層だけはびよ〜〜〜んと伸びて歪みに追従し機能を果たすわけです。お疲れさんです。
【防水関連塗料】
・ミリオネートCB-30:浸透性プライマーでしょう、たぶん。冬期には硬化を促すための硬化促進剤を使用。
・HCエコプルーフ:ウレタン塗膜防水材。主剤と硬化剤の2液混合で使用します。名前が示すとおり有害な物質を使わず環境にもやさしいとか。
・パンステップ「トップA」:防水のトップコート塗料で表面保護塗装。灰色です。屋上駐車場の床などにも塗られているウレタン舗装仕上材。ベランダにも滑り止めのゴム粉体を混ぜて塗布します。これも保土谷化学工業(株)製。耐摩擦や耐候性に優れるようです。
【防水塗料メーカー】
製造・販売子会社:保土谷建材工業(株) (保土谷化学100%出資)
【コンクリート試験体】
帰ろうとすると現場に置いてあった白い樹脂製のケースが目に留まります。コンクリートの試験体(供試体/TP)が入っている箱です。開いてみると試験体の姿は無くすでに回収されていました。今頃は試験機で押し潰されているのでしょう。
建方が終わると急速に作業が進む感じです。遅れないようについていきます。
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