■ 上棟打ち合わせ
2006.2.24(金)
大成建設のS監督から電話があって2/27(月)午後1時から「上棟打ち合わせ」を行うことになりました。現場で施主とハウスメーカーの関係者が立ち会い、今までの工事内容やコンセント位置などの確認と修正を行うわけです。もちろん変更も発生する可能性があります。必要書類(冊子に製本した設計図書:A3サイズ)を送るとのことで、これを現場でみながら「上棟打ち合わせ」となります。
2006.2.25(土)
ペリカンセンターから電話有り。大成建設からの封書がすでに譲渡した旧宅に届いていると....... あいにくここ数日間は私は手が空かずに受け取ることが難しいのでひとまず仮住まいへの転送をペリカンセンターへ依頼。先日のメール(Date: Thu, 19 Jan 2006 11:26:57)で間違いなく仮住まい情報は伝えてあるので大成建設内部の単純な連絡ミスのようです。現場監督のS氏に電話して設計図書の受取りが間に合わないようですがどうしましょ? という相談をしたところ同じものを当日現場に持参するのでそれを受け取ることになりました。
郵便なら転送手続きしてあるので自動的に仮住まいへ送られているのですが宅配便は転送されませんから困ったものです。ダイレクトメール(カーテンや外構業者)もかなりの数が旧宅に届いていると新住人が申しています。 土地を購入したときの住所は旧宅だったので登記ももちろん旧宅の住所で記載されています。つまりカーテン業者、外構業者、家具店、引越業者などは登記所に定期的に出掛けて新たな登記があるとそれを参照・記録して持ち帰りダイレクトメールのリストを作成しているのです(登記した直後からDMが届くようになるのはそのため)。私の旧宅を買って住んでいる方にとってはいい迷惑です。ちなみに私はそういったDM業者はあえて購入候補から外すことにしています。
2006.2.27(月)晴れ
ドタバタしつつ上棟打ち合わせ当日です。現場監督のS氏から設計図書の冊子を受け取ります。青焼きで基礎や立面図、平面図、配筋図がありますがほかにもタルカス設備図、シース筋の図面なども含まれていました。ちなみにあとから気付いたことですが、この設計図書を受け取った時点で隅々まで図面をチェックしておけば防げたトラブルもいくつかあったのです....... 。
さて、現場監督S氏、営業O氏、インテリアコーディネータU女史、設計H氏、ガス業者、電気業者とオールキャストで臨みます。電気はとくに需要です。この日は電気工事会社の社員が来ていると思っていたら社長のK氏がじきじきに登場、現場を解説しながら案内しつつ変更の提案までしてくれます。御丁寧にゴクロウサンであります。
コンセントや照明器具のスイッチがどの位置にあるのか、動線に対して不具合はないか、窓や扉の開閉方向の確認、収納や壁の仕上げや棚の高さ、階段の有効幅(今回90cmを指定してあります)、手摺の位置、防音ドアや面格子指定、床暖房位置、厨房設備、各種カラーリングなど。いちいちメモるのも面倒なことを見越して当日私はICレコーダで録音していました。S監督は説明しながらこまめに図面へ書き込みを行っています。「スイッチがここだと使いづらくないですか?」とか「2階の階段の手摺の高さは標準900mmでもいいですか? 体格に合わせて変更しますか?」などと細部にわたって提案してくれます。たしかに巻き尺で測ってみるとやや低い....... 何かのはずみで1階に落ちたらたいへんです、脳外科医のお世話にならないように階段の手すりは1000mmに高くしてもらいました。
浴室の電源(換気扇)と給排水、ユニットバスの型番などがPC壁に記されています。
そういえば先日、中央区日本橋にあるハリオグラス本社に行ってきました。調べてみると川崎貯蓄銀行として1932年に建築されたもので文化財指定されている石造りの建物です。その当時銀行ではよく採用されたコリント様式ってヤツですね。重厚な印象の建物です。中に入ると木枠の壁やドアが目立ちます。部屋に通されて常務を待っていると自然と部屋の隅々に目がいきます。家を建築中なのでついついチェックが.... 壁は白塗りでよく見ると平坦ではなくラウンドさせてあります。天井は高く縦長の大きな窓は近年リフォームしたらしく昔風にうまくアレンジしてあります。古い建物のせいかエアコンが部屋にマッチせず浮いてます(笑)。真鍮製のノブの付いた古い木製のドアがあるので近づいてみるとなんだか「ちっちゃい」。このドアも当時のものらしくノブの位置は私の太股(腰よりずっと下)にあり現代のドアノブ高さより15cm下がりといったところ。少しかがまないとドアが開閉できずこれは使いづらいと思われます。ドアパネル自体のサイズも高さは170cmぐらいでしょう、現代のマンションのドアが約190cmとすると20cmは低いです。日本人の平均身長が大きくなると建物の基準もしっかり変わるわけで、意外なところで進化論を体験してしまいました。
ちなみに社員いわく、「石造りのせいか地震が来ると他の建物よりも激しく揺れてコワイんですよ。たまに観光バスが停車してガイドさんがうちの建物を説明してます。」とのこと。
こちらの壁にはエアコンのためのスリーブをとおします。直径は75mmです。たていのメーカーのエアコンはこのサイズでOKとのこと。むしろ天井からの下がりをどれくらいとるか(換気システムのタルカスのために天井のコンクリート面から80mm下がって天井板が付く)といった点がポイントになります。スラブの底面から400mm下りが基本のようです。
電気工事のK社長がPC板にチョークで図を描いて説明してくれます。 イョッ!
社長っ!
すべての部屋にLAN配線します。今やインターネットは必要にして不可欠なインフラ。我が家では海外とのやりとりも多いのでどこの部屋でも光ファイバの使える環境を整えておきます。リビングには1部屋に2箇所ソケットを設定したほどです。思えば1995年に電話回線でインターネットを始めた頃に比べると今やFTTH(一戸に1本光ファイバーを引き込む)が一般化する時代です、なんと贅沢なことでしょう。100V商用電源のごとくどこの部屋でも情報コンセントがあってモジュラージャックにブチュッと挿せば即インターネットに接続。以前は建売住宅に住んでいましたが当時の売主(建主)にはSOHOとかネットワークという概念がなかったらしく、やむおえず10m以上のLANケーブルを廊下から部屋まで引きまわして利用していました。今回はその経験を活かそうと思っていたのです。コンクリート住宅なので無線LANは当初から考えておらず今回LANのケーブルはCAT6(1000BASE TX対応)を指定してあります。無線LANは転送レートが低下するほかセキュリティの問題などもあって個人的にはあまり使いたくない方法ですが家のどこにいても使えるというのは便利なことだと思います。もし今後、家を建てる皆さんにはケーブルを敷設するならCAT6もしくはCAT6e以上の製品を指定することをお薦めします。[2006年4月現在]
テレビやインターホンについての確認もおこないました。我が家ではテレビはニュースと歴史・美術番組、語学番組以外はほとんど見ません。スポーツ番組はサッカーもスケートも見るとすれば国際試合ぐらいでしょうか。だいたいテレビ自体を私は忙しくてあまり見ないのですがやはりまったく無いと寂しいものです。むしろラジオが重要。家内が英語だのスペイン語だの語学の勉強をするのでラジオの受信状態にはコダワリました、土地探しの段階では常にラジオを持ち歩いて受信状態の悪い土地はパス。我が家にとっては陽あたりよりもラジオ放送の受信状態のほうがはるかにプライオリティが高いのです。
この地域はテレビの映りが期待できません。というのも周囲の家をチェックするとアンテナは異常に高く伸びて、しかも向いている方向がまちまち(笑)。皆さん苦労されている模様。このあたりはもともと東京タワーから離れているので電界強度は低く、共同アンテナ事情や近隣の建物や送電線などを考えるとケーブルテレビになりそうです。地上波デジタル放送のことを意識しつつ、陸屋根にアンテナを設置するとカッコワルイかなぁ?とも考えているのでJ-COMになりそうです(J-COMは高い!もちっと安くならんもんか!)。いちおう我が家の設備的にはCATVでも自前のアンテナでも両対応できるように御願いしてあります。テレビは4つの部屋に分配予定ですが我が家には過剰な装備かもしれません。
コンセントや照明器具の図記号一覧を以下に示します。家右衛門はいちおう電気工事士の資格も持っていますが昔のことなので忘れていた記号もチラホラ。ちなみに電気設備技術基準を読めば施工のこまかな規定についても調べることができます。ちなみに私の兄は電検三種や二種の有資格者で国内外の原子力発電所などのプラントに携わっています。強電屋さんに比べれば一般住宅の低圧屋内配線工事はカワイイものです(施工中に特別高圧で感電死することもないし)。あえて注意点といえばブレーカの配分をバランス良く行うことと電線と機器の容量を守り弱電への影響を考慮することでしょうか。
コンセントや三路スイッチ(廊下や階段の両側でON/OFFできるヤツ)の設置場所の変更を行いました。思ったより変更が多かったのは当初の打ち合わせの時点でコンセント位置の高さについては確認していなかったことです(こまかい部分は慣習にまかせて話が進んでいた)。例えば、我が家では外壁の高い位置(2階の屋根近く)に防水コンセント(防犯カメラ電源)を指定したつもりだったのが、現場では1階基礎付近のかなり低い位置になっていました。思えば私の指定の仕方もまずかったと反省しています。やむおえずそのコンセントは屋内に移設することにしました(以外と便利な位置に収まった)。
他のパルコン建築のホームページでもよく指摘されていることですが大成建設では平面図でコンセント位置を決めていくのであとから「おや?」が発生しやすいわけです。そのかわり上棟打ち合わせで指摘すればたいていの変更はできるようです。安心してどんどん無理難題をふっかけましょう! どうせ無理なものはできません。
さて、ひととおり建物のチェックは完了。インテリアコーディネータU女史によると壁紙がいくつか絶版とのこと。代わりの品を近日中に指定することになりました。照明器具の種類や設置位置の変更もいくつか発生したため、後日打ち合わせを行うことにします。
2006.2.28(火)
昨日の変更事項の確認をまとめて文書にしたものをFAX で送りました(大成建設の営業O氏ほかU女史、S監督、設計H氏へ)。変更の発生しない注文住宅なんていうのはおそらく存在しないでしょう。そのため以降の行程のトラブルを防ぐには施主とハウスメーカーと施工現場とが情報を共有して確認・連係しながら進めることが重要です。
重要です
重要です
重要です
重要です
重要です
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