Palconの暮らし 


 

Palconの暮らし4年  5年めの住み心地など


2011年1月

2011年1月3日 5年めをむかえる我が家のPalconにて、さわやかな正月を迎えています。

パルコンに住み始めたのが2006年の5月。4年がすぎて、いよいよ今年の5月で5年になろうとしています。はやいものです。2006年の正月はパルコンを建てるために何かと気をもんで、疲れ果て、仮住まいで慌ただしく迎えた正月が懐かしく思い出されます。住み始めてから今までの5年間は大きな問題もなく(ホントに不思議なぐらい平然とした日々)、あえていえば軒下にアシナガバチが巣を作って、その撤去に奮闘したことぐらいでしょうか。



光熱費をまとめてみました

はい、復習です。我が家の冷暖房機器は以下がすべてです。
エアコン3台 + 小型セラミックヒータ1台(1200W) + ガス床暖房(リビングのみ)


【我が家の過去8年間(9年期間)の電気代】

さぁ、以下をご覧ください。以前の住まいの木造3階建てとパルコンを比較しようと思います。家の規模や家族構成や立地条件(間取り)によっても変わってきますので、あくまで参考に。
2006年は住み替えのための仮住まい期間が数ヶ月あったので統計からは除外しました。パルコンに4年間住んだ記録と比較するために、木造3階建てに住んだ期間を2002年〜2005年の4年間としてあります。グラフの読み方ですが、横軸は1月から12月、縦軸は電気代(円)です。赤、オレンジ、ピンクなどの赤色っぽい色のグラフ(つまり暖色系)の三角▲のプロットが木造3階建てだと思ってください。対して青、緑、水色などの青っぽい(寒色系)の●のプロットのグラフがパルコンです。

黄色のグラフがパルコンに住み始めた最初の1年間ですが、ご覧のとおり、木造3階建てのときより電気代は高くなってしまいました。原因としては従来の住まいでは車庫の容積率を除くと、パルコンより狭かったということと、冬はガスファンヒーターを主体にしていたので、パルコンではエアコンのみで暖房をとることに不慣れであったこと、等が挙げられます。木造3階建てが小部屋の集合であったのに対して、パルコンではリビングが12帖、仕事部屋も広くなって12帖ということも影響しているのかもしれません。
しかしその後、エアコンの運転の工夫を行ったことと、電力会社との契約変更、省エネナビの設置や照明器具の交換などを行ったおかげで、かなり電気代が抑制できました。全体的にいえば、赤色系のグラフのうねりに対して、その下側に青色系のグラフが配置しているのがわかるでしょう。2010年(青色)のグラフで8月と9月が異常に高くなっているのは、気象観測史上、最高に暑かった夏の気候が反映されています(笑)。そうです、去年の夏はむちゃくちゃ暑かったんです!! 電気代なんかどうだっていいからこの暑さをなんとかしてくれ!とばかりにエアコン使いました。ゴメン!

ともあれ近年は、1月だけは2万円に迫る電気代ですが、年間をみれば平均的に月額8000円〜15000円程度の電気代に落ち着いています。

パルコンの電気代


 



【我が家の過去8年間のガス代】

こちらがガス代。黄色のグラフはパルコン1年目とあってガスに変わってエアコン主体になったことを顕わしています。暖色系のグラフ(木造三階建て)ではガスファンヒーターに頼りっきりでした。しかし不思議なことにパルコンに住み替えて(寒色系グラフ)ファンヒーターを使わない夏期のガス代までもが低くなっています。パルコンでガスを使うといえば料理の煮炊きと風呂と洗面所ぐらいでしょうか。エコキュートに変えたことだけではこんなに差が出ないハズなのに....。


パルコンのガス代



 

最初の1年目はパルコンに住み始めて電気代が安くなるかと思っていたら、そうでもなく、どちらかといえば家電製品や冷暖房機器を含めて、新しい建物の生活習慣を整えるのに精一杯だったように思えます。考えてみれば、最初の年はひんやりして、コンクリートの断熱や遮音の効果は高いものの、蓄熱効果はいまひとつ、と感じていました。そのせいか小型の赤外線ヒーターもそこそこ活躍していました。エアコンの冷暖房はとてもよく効くので、ついつい、エアコンに頼っていた感もありました。
ところが.... 2年目以降は状況が変わってきたのです。とくに3年め以降は冬になると1階廊下に置いていた小型の赤外線ヒーターをフルパワーで使うことがなくなり、半分の600Wで、しかも断続的に使うようになりました。つまり、あまり寒いと感じなくなったようです。今日現在でいえば1月3日の夜中3時の時点で外気温は3度、対して我が家でいちばん寒かろう玄関は15度です(暖房無し)。少し冷え冷えする程度。コンクリート住宅で1年目と2年目以降で異なる点は? 基礎や駆体のコンクリートがより乾いていることでしょうか? 理由はよくわかりません。

それで、はっ!としました。そういえば数日前に家内の実家(神奈川県/鎌倉市)に泊ったのです。大きな声では言いにくいのですが、寒い!寒い!寒い!寒い!寒い!寒い!寒い!寒い!寒い!
木造2階建ての昭和後期に建てられたフツ〜の家です。とにかくどの部屋にいても寒くて、新品に買い替えたというエアコンをガンガン炊いている部屋ですら座る位置を間違えると凍える寒さ。今年はこんなに寒かったっけ?? しかもなんかホコリっぽい。エアコンもなかなか効かない。御風呂も泣きたくなるぐらい寒い。
それで、その実家から我が家のパルコンに帰ってきて、ようやく有り難みを再認識。そうなんです、4年間のうちにパルコンに慣れてしまっていたんです。

パルコンに住んで不平不満を口にする皆さん、

たまには木造の実家に帰りましょう。


これも家右衛門語録に追加ですな。






お風呂が寒い? 洗面所/脱衣室が寒い?

これも木造の実家から戻って実感したことですが、「はるかに温かい」というのがパルコンの結論です。パルコンに限らず鉄筋コンクリート住宅では同様でしょう。ただ、浴室や脱衣所がほかの居室に比べれば寒いのはあたりまえ。我が家ではファンヒータなどは一切置いていません。基本的に御風呂に入る前は「3分以上の熱いシャワー放置プレイ」で解決しています。そもそも御風呂(ヒートショック)で死ぬ人は多いのです。御風呂に入る前に3分間シャワーで浴室を暖めるときのガス代と水道代は数十円程度でしょう(もっと安いかも)。なにをためらう理由があるでしょう? ちなみにウチでは浴室の扉を開放してシャワーで暖気すれば脱衣所も暖まります。長生きしたければ5分間ほどシャワー攻撃しましょう。ウチは小さいパルコンなので脱衣所が一般より狭いのが幸いしています。ヒトは温度だけでなく、湿度が上がると肌に感じる暖かさも高くなります。死ぬ前に試してみてください、ゼンゼン違います!ポカポカ!




さて、次の記事は5年点検でしょうか。コレといって問題は無いので、どうなることやら......


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